雪
未だ降らぬ雪
風にはこばれし
その匂いのみを
我は吸いこむ
吸い込めど
吸い込めど
足りぬ
雪の匂いのする人は
とうに溶けて消えてしまった
銀冶ブログ
12 11 *2009 | 日記
昨日12月10日は久しぶりにふらふらと哲学堂へ。
ギンテツの日でありました。
贔屓にさせて頂いております切腹ピストルズの太一さんが
自転車で来て下さいました。
嬉や。
ありがとうございます。
哲ら猫達は相変わらずふてぶてしく、
チラリと私を一瞥。
泰然自若としておる。
うむ。
こうでなくては。
いつものように六賢台の中より釈台を出して、
いつものように講談を一席。
将棋を指すじいさん達は聞いちゃいなくて、
大きな声で話している。
家族には
会社に行って来ます
と言って夕方まで暇をもてあましている
くびになったことを伝えられないらしきおじさん。
講談結構好きです。
三方ヶ原ちょっと出来ます。
という若い男性。
少しだけ足を止めてくださる人。
家族連れが通り過ぎる。
カラスが歩く。
鳩が張り扇叩くたびにびっくりして羽ばたく。
夏には大きな蟻が釈台を歩くもんだから、
張り扇を遠慮したこともありました。
各々が自由な時をあの空間で過ごしております。
ギンテツ次回の予定は
22年1月30日13時頃から
昨日は天気も良く、
公園には人が随分おりました。
一転雨の公園には
誰もおりません。
雨の日のギンテツが本当は一番好き。
そして雨は激しいほど良い。
うひひ
05 29 *2009 | 日記
あめふり
作詞 北原白秋 作曲 中山晋平
雨 雨 ふれふれ 母さんが
蛇の目で おむかえ うれしいな
ぴっち ぴっち ちゃっぷ ちゃっぷ
らん らん らん
かけましょ かばんを 母さんの
後から いこいこ 鐘が鳴る
ぴっち ぴっち ちゃっぷ ちゃっぷ
らん らん らん
あらあら あの子は ずぶ濡れだ
柳の根かたで 泣いている
ぴっち ぴっち ちゃっぷ ちゃっぷ
らん らん らん
母さん ぼくのを かしましょか
君 君 この傘 さしたまえ
ぴっち ぴっち ちゃっぷ ちゃっぷ
らん らん らん
ぼくなら いいんだ 母さんの
大きな 蛇の目に はいってく
ぴっち ぴっち ちゃっぷ ちゃっぷ
らん らん らん
09 05 *2008 | 日記
べーって
舌を出すことが好き。
中指たてることも好き。
もぐもぐ食べることも好きだし、
ぐーぐー眠らなくちゃ生きていかれない。
わんわん泣くことも好きなの。
でも、
ひーひー笑うのが一番すきよ。
すきなことは山ほどあるけど、
怖いものなんて、何もないわ。
この少し生意気な少女は、
ある日キーダンという魔物に出会います。
少女はキーダンがとにかく珍しくて
おもしろかったので、近づいていきました。
今まで少女にはたくさんの友達がいましたが、
キーダンと出会ってからは
キーダンとばかり遊ぶようになりました。
少女の友達には姿のないキーダンを、嫌う人も多かったのです。
キーダンの姿をみるには人間が必要なのです。
誰でもいいのですが、
彼に思いを重ねることの出来る人間でなくては駄目です。
少女はキーダンと約束をしました。
「アタシ、君とずっと一緒にいる」
キーダンは何も言わず、ただいつものように
色のない眼で少女をチラリと見ただけでした。
少女は、キーダンの眼が好きでした。
色のないその眼に
いつかきれいな虹を映してあげる。
たまに少女はキーダンとけんかをしました。
それも、ちょっとやそっとではなく、随分はでにやりました。
キーダンと少女がけんかをすると、
雷さまがにこにこしながらやってきて、
はでに雷をふたつみっつ落としていきました。
それでも、ふたりはいつも一緒でした。
ある日のことです。
少女は、ひさしぶりに人間の友達と遊びました。
そこで、とんでもないことを聞いたのです。
なんと、彼女もキーダンと友達だというのです。
さらにおどろいたことには、彼女の仲間にも
キーダンと親しい人が随分いるということでした。
少女はまずびっくりして、次に怒りがこみあげてきて、
寂しくなって、ひとりになりたくなりました。
その日以来、少女はキーダンと会っていません。
「おまえの大好きなキーダンが、
みんなに愛されてすばらしいじゃないか」と、
少女のパパがなぐさめてくれましたが、
そんなことちっともおもしろくありませんでした。
少女は人より少し意地っ張りなので、
いつまでもぷりぷり怒っていました。
毎日のように、雷さまが心配して雨と風をつれて
街までようすをみにきました。
「おい、いい加減にしないとお前の家に雷を落としてしまうぞ」
少女は、いっそそれでもいいと思いましたが、
大好きなパパとママがかわいそうになったので、
重い腰をあげました。
久しぶりにキーダンに会ってみようとは思ったのですが、
てれくさくて、なかなかうまくいきません。
それでも、しばらくもじもじしながら
キーダンのことだけを強く考えていたら
少女の目の前に、キーダンはちゃんと現れました。
少女は久しぶりににっこりと笑い、
そうしたら何もかもがばかばかしくなって、
ひーひー笑いました。
少女の大きな笑い声は空まで届き、
雷さまは雨と風を連れて帰っていきました。
「キーダン、アタシ達また絶対けんかするわ。
数え切れないくらい。
やきもちやいたり、嫌いになったりもするわ。
でもそのたびに、こうしてひーひー笑い合えるって、
最高だと思わない?」
キーダンはやっぱり何も言いませんでしたが、
その色のない眼がみていたのは
雨上がりの空に輝く、きれいな虹でした。
おしまい